その中に「フランス語たん」というアカウントもいらっしゃいます。
Tweets de @francoise_tan
多くの学術たんに言えることですが、中の人が勉強中であるため(自分の勉強もかねて運営しているため)か、不正確な記述がしばしば見られます。
不正確な情報を発信しているだけなら、学術たんに限ったことではなく、
私自身も例に漏れないので偉そうなことは言えないのですが、
これを書いている時点(2014年7月現在)で、フォロワーが6000をこえていることを考えると、
その影響力は計り知れないものがあるような気がしないでもありません(正直よくわからない)。
というわけで、「間違いとかあったらご指摘くださいね。」とbioにもあることですし、
大人げなく、間違いを指摘していきたいと思います。
気付いた時かつ、精神的に余裕がある時に更新していきます。
私の指摘自体に誤りがある場合は @fotshu までご連絡下さい。
以下、間違いの指摘
フランス語のrは喉の奥のほうを震わせる発音です。うがいの時に使う部分を震わせます。英語のrのように舌を丸めたり反らせたりはしません。「ルルルァ」というように巻き舌にもなりません。どうしても難しい場合は「ハ」、「ヘ」とか「ホ」のようにしてもギリギリ通じるでしょう。
— フランス語たん (@francoise_tan) 27 Juillet 2014
フランス語の /r/ には大きくわけて三つの音声があります。
「巻き舌のR」[r]、「のど鳴りのR」[ʀ]、「パリのR」[ʁ]です。
(このブログでは基本的にこれらすべてをひっくるめた音素として /r/ と表記しています)
いわゆる「パリのR」は、音声学的には「有声口蓋垂摩擦音」と言われるもので、IPAでは [ʁ] で表されます。
これが標準的とされていて、今ではフランス語圏の広範囲で使われていますが、
「パリの」というくらいですからもともとは他の音も使われていました。
地方の人や、母国語で [r] を使う近隣の言語圏の方がフランス語を喋るときには、[r] を使うこともありますし、それで問題なく会話できます。
日本語のハ行で通じるかどうかはまた別の問題ですが、少なくとも巻き舌の方がまだ無難ではあるかと思います。
もちろん、パリのR [ʁ] ができればそれにこしたことはありませんし、
慣れれば、3つの中では一番楽な音だと思います。
hier(イェ) → aujourd'hui(オジュデュイ) → demain(ドゥマン) 昨日→今日→明日という意味です。月は le mois dernier(ル・ムワ・デルニエ) → ce mois(ス・ムワ) → le mois prochain(ル・ムワ・プロシャン)
— フランス語たん (@francoise_tan) 27 Juillet 2014
「所有形容詞」は、「所有される名詞の性・数に合わせて変化」します。男性/女性単数、男性/女性複数の順に示してみます。 私たちの→notre/nos(ノトル/ノ)、あなたたちの→votre/vos(ヴォトル/ヴォ)、彼ら/彼女らの→leur/leurs(ルー/ルー)
— フランス語たん (@francoise_tan) 26 Juillet 2014
D'accord(ダコー) = 分かりました。なるほど。そうですか。
— フランス語たん (@francoise_tan) 26 Juillet 2014
フランス語の挨拶はこんな感じです。Bonjour(ボンジュール)→こんにちはorおはよう、Bonsoir(ボンソワ)→こんばんは、Au revoir(オルヴワール)→さようなら、Bonne nuit(ボンニュイ)→おやすみなさい(夜の別れの挨拶)
— フランス語たん (@francoise_tan) 26 Juillet 2014
printemps(プラントン) = 春、été(エテ) = 夏、automne(オトンヌ) = 秋、hiver(イヴェ) = 冬
— フランス語たん (@francoise_tan) 25 Juillet 2014
avoir(アヴワ)動詞の活用はこうなります。1単→j'ai(ジェ)=私は持つ、2単→tu as(テュ・ア)、3単→il/elle a(イ/エ・ラ)、1複→nous avons(ヌ・ザヴォン)、2複→vous avez(ヴ・ザヴェ)、ils/elles ont(イル/エル・ゾン)
— フランス語たん (@francoise_tan) 21 Juillet 2014
hier /jɛr/, aujourd’hui /oʒurdɥi/, leur/leurs /lœr/, d’accord /dakɔr/, bonsoir /bɔ̃swar/, hiver /ivɛr/, avoir /avwar/ で、どれも r を読みます。
しばしば、発音される r を無視した転写が見られます。
たしかにほとんど聞こえないこともあるのですが、聞こえないのと発音しないのは別問題です。
dernier /dɛrnje/ を「デルニエ」、bonjour /bɔ̃ʒur/を「ボンジュール」、au revoir /orvwar/ を「オルヴワール」と転写しているので機械的に省略しているわけではないようです。
月の名前はこんな感じ。1〜6月まで順番に、janvier(ジョンヴィエ)、février(フェヴリェ)、mars(マル)、avril(アヴリル)、mai(メ)、juin(ジュアン)
— フランス語たん (@francoise_tan) 27 Juillet 2014
mars「3月」は /mars/ で最後の s を読みます。
aussi(オスィ)は、「〜も」とか「同様に」を表します。英語のalsoに似ています。J'aime ça aussi.=私も好きです。とか、Aux Etats-Unis on parle anglais aussi.=アメリカでも英語が話されています。のように使います。
— フランス語たん (@francoise_tan) 26 Juillet 2014
この文(だけ)なら、おそらく「私はそれも好きです」「アメリカでは英語も話されます」の方が自然。
「アメリカでも」なら Aux Étas-Unis aussi の方が自然。
「私も」なら、moi aussi などをつけるとよい。
これらの例だけで言うなら英語の also よりも too に近いとも言える。
リエゾンとエリジオンとアンシュヌマン、分かりますか?エリジオンはアポストロフィをつける縮約で他の二つと簡単に区別できます。リエゾンとアンシュヌマンはどちらも発音がくっつくものですが、元々ない発音が出てきて繋がるのがリエゾン、早く話す時に元々ある発音が繋がるのがアンシュヌマンです。
— フランス語たん (@francoise_tan) 26 Juillet 2014
enchaînement /ɑ̃ʃɛnmɑ̃/ は「アンシェヌマン」と転写するのが一般的。
français(フロンセ)=フランス語、japonais(ジャポネ)=日本語、chinois(シヌワ)=中国語、anglais(オングレ)=英語
— フランス語たん (@francoise_tan) 25 Juillet 2014
月の名前はこんな感じ。7〜12月まで順番に、juillet(ジュイェ)、août(ウ)、septembre(セプトンブル)、octobre(オクトブル)、novembre(ノヴォンブル)、décembre(デソンブル)
— フランス語たん (@francoise_tan) 25 Juillet 2014
上述の printemps /prɛ̃tɑ̃/, や janvier /ʒɑ̃vje/ に加え、français /frɑ̃sɛ/,anglais /ɑ̃ɡlɛ/, septembre /sɛptɑ̄br/, novembre /nɔvɑ̃br/, décembre /desɑ̃br/ などに含まれる /ɑ̃/ を「オン」で転写しているのが見られます。
フランス語には鼻母音というものがあります。「母音字+nまたはm」の組み合わせで発生します。主な発音は以下のようになります。nはmに代えても同じです。an,en→オン、in,yn,un→アン、on→オン(an,enとは別の音ですが、カタカナでは同じで良いでしょう)となります。
— フランス語たん (@francoise_tan) 20 Juillet 2014
その転写法自体は採用されている語学書もありますし、実際、日本語話者の耳にもそう聞こえます。
(そう聞こえるから、そう書くというのはまた別の問題があるのですが)
しかし、/ɑ̃/ をすべて「オン」で転写しているわけでもない様子。
Je m'appelle Jean.(ジュ・マペル・ジャン)→私の名前はジャンです。という意味です。Jeanの部分を自分の名前に変えて使うことができます。
— フランス語たん (@francoise_tan) 25 Juillet 2014
Jean /ʒɑ̃/ は「ジャン」と転写されていますが(固有名詞だから?)、これは janvier /ʒɑ̃vje/ の jan と全く同じ発音です。
またこの転写方法だと enchaînement も「オンシェヌモン」になります。文法用語はまた別?
la Russie(ラ・リュスィ)=ロシア、l'Allemagne(ラレマニュ)=ドイツ、l'Espagne(レスパニュ)=スペイン、l'Italie(リタリ)=イタリア、la Corée du Sud(ラ・コレ・デュ・スュド)=韓国
— フランス語たん (@francoise_tan) 24 Juillet 2014
L’Allemagne /lalmaɲ/ で「ラルマーニュ」でしょうか。
Je ne peux pas parler français.(ジュ・ヌ・プ・パ・パルレ・フロンセ)=私はフランス語を話せません。 <je=私は、ne ... pas=動詞の否定、peux(pouvoirの活用形)=できる、parler=話す、français=フランス語)
— フランス語たん (@francoise_tan) 24 Juillet 2014
これはフランス語としては間違っているわけではありませんが、
pouvoir はいわゆる「状況可能」なので、
「フランス語を話す能力はあるが、なんらかの状況によって、今フランス語を話すことはできない」といったニュアンス。
une maternelle(ユヌ・マテルネル)=幼稚園、une école primaire(ユ・ネコル・プリメル)=小学校、un collége(アン・コレジュ)=中学校、un lycée(アン・リセ)=高校、une université(ユ・ヌュニヴェルスィテ)=大学
— フランス語たん (@francoise_tan) 22 Juillet 2014
collège.
すみませんはフランス語でExcusez-moi(エクスキュゼ・ムワ)。親しい間柄ならExcuses-moi(エクスキュズ・ムワ)です。日本語でちょっとした時に使う「すみません」はこれでOKです。
— フランス語たん (@francoise_tan) 21 Juillet 2014
-er 動詞の命令形二人称単数は活用語尾の -s がとれて、Excuse-moi ですね。
フランス語のどのような場合に冠詞がどのような形を持つか、まとめました。言語学的な要素があるので、初学者向けではないです。 pic.twitter.com/S5wEwVKMtr
— フランス語たん (@francoise_tan) 3 Juin 2014
「頭音が子音」「不定・複数」「非可算」のところだけ、「なし」になっているけれど、
「非可算」の「複数」はすべて「なし」なのでは。
素朴な疑問として「初学者向けではない」とあるけれど、誰向けなんでしょう?