2014年6月10日火曜日

比較 起こる,起きる;行われ(てい)る,催され(てい)る

avoir lieu 最も一般的な表現.
se passer avoir lieu と同義であるが,主語が既知の事で,それが,いつ,どこで,どんなふうに起こったかを述べる場合,また「何(事)が…」と尋ねる場合によく用いられる.また起こった事が新しい情報である場合は非人称で用いる.
se produire「生じる」.主語は「新しい事態,変化」の類(たぐい).なんらかの状況が従来進行中であることを前提として用いる.また非人称でも用いられる.
se tenir「開催される」.特に「市(いち),会議」などについて用いられる.
arriver「(たまたま)起こる」.しばしば「世の中には,人生においては」といったニュアンスを持つ.また非人称でも用いる.なお il arrive (à qn) de + inf., il arrive que + subj. (ind. を用いるのは改まった表現)の構文も用いられる.me, lui, leur など人称代名詞間接目的語を伴うのが特徴である.
se dérouler「展開する,繰り広げられる」.avoir lieu, se passer と同義だが,主語となる事柄の変化や進行がある期間にわたってなされる点を強調する.
se donner「上演[上映]され(てい)る」.特に映画,芝居について用いられる.
se célébrer「祝われる,執り行われる」.主語は「結婚式,葬儀,ミサ」などセレモニーを伴う営み.
se courir「…のレースが行われる」.「競走」の競技種目を主語とする.
Le tiercé se court. (競馬の)三連勝式レースがある.
『小学館ロベール仏和大』 lieu1