途中で飽きることが予想されるけれど、ある程度たまったら整理することも考えるかもしれない。
J’hallucine !
halluciner は他動詞として「(人に)幻覚を生じさせる」、稀に代名動詞 s’halluciner で「幻覚を見る、感じる」のようで使われる動詞。フランス語としては halluciné が先に使われていたものらしい。これが目的語をとらず単独で J'hallucine ! のように使われる。
Le Petit Robert には je suis stupéfait de (ce que j'entends, je vois). という説明があり、1988年あたりから使われいるらしい。
日本語の「うそ?」「まじで?」「信じられない」くらいの軽いノリで使われている。独り言でも使われている。
Sans déconner !
déconner 自体が話し言葉で「ばかなことを言う、ふざける」のような意味。Sans déconner の形で「ふざけるな、まじめに」のような意味になる。独り言でも使う。
Sans déc /dɛk/. のような短縮形もあるらしい。
『ロワ中』には載っていた。Faut pas déconner ! は『小学館ロベール仏和大』に。その他、Arrête de déconner ! などとも言うらしい。
Ça passe crème !
「問題ない」「大丈夫」みたいな感じで、ça va と同じように使うらしい。crème は名詞として「最高の人、物」のような意味で使われるというのは仏和にも載ってる。
似たような表現に Ça passe nickel というのもある。
nickel に口語で「完璧な」という形容詞的な用法があることは仏和にも載ってる。
C’est une bombe !
「外見がとても好みの異性」であることを表す。Le Petit Robert によると fille ou garçon très sexy. ということである。
ただし、特に女性に対して本人に直接言うと(本人の耳に聞こえてしまうと)とても失礼とのこと。
bombassade という派生語も生まれているらしい。
Je crains dégun.
dégun というのはオック語で、ラテン語の nec unus に由来する語。標準的なフランス語でいうと否定の personne にあたる。というわけで「誰も怖くない」というような意味。マルセイユでいきがった若者が使うらしい。ホントは怖いのに、強がっている感じだそう。
Tarpin
これも南、特にマルセイユで使われる表現で、très, beaucoup のように使われる。と説明されてるけどむしろ trop に近いニュアンスのよう。
c’est tarpin cher 「高すぎる」、Il y a tarpin de monde 「人多すぎ」。
北では blindé が似たような使われ方をするらしい。
辞書に載ってる語では vachement がある。
J'ai zappé !
zapper は英語の zap からの借用で、「チャンネルを次々と切り替える」という意味で使われる。そこから派生して「話題をかえる」「(食事などを)抜く」、さらには「(意図してか、無意識にか)無視する」「忘れる」の意味にも使われるらしい。
Il m’a complètement zappé. 「あいつ、完全に俺を無視しやがった」。J'ai zappé ! 「忘れてた!」
Posey
[pɔˈzei] と英語っぽいアクセントで読むらしい。posé 「落ち着いた」と pauser 「じっとする」(口語)が語源で、もともとラッパーが使い始めた表現とのこと。
完全にリラックスしきっていて、もうここから動きたくない、というような時「ごくらく〜」みたいなニュアンスで、
あるいは「もう何もしたくないよ〜」というようなニュアンスで Posey. と言うらしい。
伸ばすときは Poseyyyyy. のように y を重ねる。
pépère も似たような使い方をされていて、それに取って代わったような形という説明も。
Ça pègue.
péguer というのはオック語の pegar をフランス語風にしたもので、「べたべたする」という動詞。ジャムを塗ったパンを落としちゃったり、コーラをぶちまけてしまった時に Ça pègue. と言う。
辞書に載っている語では poisser というのがあるが、これはもはや古いらしい。